STORY Part.4
心のしくみを知り、競技生活を振り返る
わたしが苦しかったとき、わたしにはたくさんの思い込みやマイルールがありました。
その思い込みやマイルールが強すぎる状態になったとき、思考に偏りや滞りを生じ、それが”生きづらさ”となっていました。
では、そんな”生きづらさ”、偏り、滞りをもたらす思い込みやマイルールは、どのようにできたのでしょう。
それはわたしが生きてきた道にありました。
生まれもった性質、家族・親戚との関わり合い、育ってきた・生きてきた環境、競技生活という特殊な環境。
様々な要素が絡み合って、思い込みやマイルールができてあがっていました。
そのなかでも“競技生活”という特殊な環境について、心の側面から振り返る機会が何度もありました。
勝ち、負け 出来る、出来ない 上手い、下手 選ばれる、選ばれない
常に結果や評価に晒される世界だからこそ、特有の思い込みやマイルールがたくさんできあがっていったなと思います。
◯役立たないわたしには価値がない
◯頑張れないわたしには価値がない
◯うまくできないわたしには価値がない
◯監督やコーチ(時にチーム外の人)からの評価=自分の価値
などです。
そして、この思い込みやマイルールは『競技が仕事』となった段階で特に強くなっていきました。
より良い結果を出すことを、コーチ、チーム、組織、社会から求められているような気がして、
その期待にこたられないわたしはダメな人間なのだと思い込み、自分の価値を必死で守るために、“より良いわたしであること”をつねに課し続けていたのです。
そして、思い描いたようにならないたびに、
●役に立てないわたしはダメなやつ
●頑張れないわたしは価値がない
●上手くできないわたしは最低だ
●評価されない、結果を出せないわたしはここにいなくてもいい
こうして自分を責め、否定、嫌い続けていました。
ほんとうは、役に立てなくても、頑張れなくても、うまくできなくても、誰かに評価されなくても、わたしという人間は大切な存在なのに、自分で自分を傷つけていたのです。
思い込みやマイルールがあること。それ自体は悪いわけではありませんし、仕方のないことでもあります。
でもそれが、競技を辞めたい、楽しいと思えない、と感じるほどに強すぎる状態であること、自分自身に強いている状態であること、それが辛く、苦しかった。
そのことに、競技を離れて約10年が経ち、心のしくみを学んでから、やっと気づくことができました。
そんな自分だったことに気づき、受け入れ、許していくたびに、当時の辛かったわたしが、ゆっくり、ゆっくり、癒されていく感覚でした。
〜不器用だったけど、頑張り方を間違えていたけれど、そのときの精一杯でよく頑張った〜
あのとき許せなかった「できないわたし」のことを、今やっと許せるようになったのです。
わたしはやっぱりスポーツが好き、ハンドボールが好き
心のしくみを学びはじめるのとほぼ同時に、約10年ぶりにハンドボールの現場に携わるようになりました。
地域の小学生のハンドボールチームで、月に1・2回程、コーチとしてチームに関わらせてもらっています。
久しぶりに体育館に足を運んだときはドキドキしましたが、子どもたちと一緒に体を動かしていくうちに、ただ楽しくてボールを追いかけていた、子どもの頃に戻ったような感覚になりました。
たった1日。たった3時間。そこから得た体感から、「やっぱりわたしはハンドボールが大好き」そして「やっぱりハンドボールは楽しい」と感じました。
さあ、スポーツカウンセリングをはじめよう
”ただ楽しくてボールを追いかけていた日々”
”ただ楽しくて夢中で競技に打ち込んだ日々”
そのときの感覚に蓋をしてしまっているのは、わたしたちの生きづらさです。
その生きづらさがあるのは、わたしたちが悪いからでも、何か足りないからでもありません。
一生懸命に生きてきた、ただその過程でできた、思い込み、マイルールによるもの。それだけなのです。
くっきりと輪郭をもっと言葉にできたらいいけれど、なんとも言葉にできないイライラ、モヤモヤ、苦しさ、辛さ。
それらを紐解き、自ら自分という人間を理解し・受け入れ、ラクにしあわせに生きていく。その手助けをしてくれるのが『心のしくみ』です。
コートやフィールド上だけでなく、人生全般がラクに
競技生活は人生の一部です。
いま目の前にある悩みを通して自分自身の生き方・在り方をみつめ直していくことは、
スポーツの場面だけではなく、人生全般においても、わたしたちがラクにしあわせに生きることを簡単にしてくれます。
コートやフィールド上においてラクにしあわせに生きることは、人生においてラクにしあわせに生きることにつながる。
そして、人生においてラクにしあわせに生きることは、コートやフィールド上でラクにしあわせに生きることにつながのです。
心の土台をみつめなおし、自分を許し受け入れていくことは癒しです。
優しい世界で安心して生きていく。安心してがんばっていく。そして人生全体が彩り豊かになっていく。
そんなアスリートや指導者、スポーツをがんばる人が、1人でも増えることを願って活動していきます。
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